この時期に起きていること
出産後、とくに授乳中はエストロゲンが低い状態が続きます。この状態では、膣の粘膜が薄く乾きやすくなり、潤いも出にくくなります。閉経前後に起きる変化と、原理としては同じものです。
つまり、感じにくい・痛い・濡れないという変化は、意欲や気持ちの問題ではありません。授乳をしている間はこの状態が続き、卒乳・断乳の後に月経が戻ってくると、多くの場合ゆるやかに変わっていきます。
加えて、骨盤底の筋肉や組織は出産で大きな負荷を受けています。会陰の傷、帝王切開の傷、縫合部のひきつれが残っていることもあり、それ自体が痛みや違和感の原因になります。
痛みがある場合は先に受診してください
次のような状態は、慣れや時間で解決させようとしないでください。
- 挿入時に鋭い痛みがある、縫合部がひきつれる
- 出血する
- 排尿時にしみる、尿もれがある
- 下腹部の重さや痛みが続く
- におい・分泌物の変化がある
産後の1か月健診で問題がなかった場合でも、その後に出てくる症状はあります。婦人科では、局所的な治療や骨盤底のリハビリなど、対処できる選択肢があります。「産後だから仕方ない」で済ませないでください。
膣イキを目標にする時期ではありません
この時期に「以前できていたことができない」と焦ると、その焦り自体が緊張になって、いちばん条件の悪い状態をつくります。睡眠が細切れで、身体が回復途中で、ホルモンも低い——結果が出にくい条件がそろっています。
順番としては、痛みがないこと、力が抜けられること、触れられて不快でないこと、がずっと手前にあります。方法・コツで書いている条件の順番は、この時期にこそ効きます。
パートナーとの間で起きやすいこと
身体の状態を説明しないまま断り続けると、相手には「拒否されている」としか見えません。逆に、無理に応じて痛みを我慢すると、痛みの記憶が積み上がって次がさらに難しくなります。
伝え方としては、気持ちの話ではなく身体の状態として言うほうが通りやすくなります。「授乳中はホルモンの関係で乾きやすいらしい」「傷がまだひきつれる」——このように事実として置くと、相手を責める形にも、自分を責める形にもなりません。伝え方の例も参考にしてください。
潤滑剤は使ってください
この時期に潤滑剤を使うことは、ためらう理由がありません。潤いが足りないのは能力の問題ではなく、ホルモンの状態によるものです。摩擦による痛みは小さな傷を作り、その傷がまた痛みになります。水溶性のものが扱いやすく、多くの用途に合います。
それでも「つっぱる」「ひりつく」が残る場合は、粘膜そのものが薄くなっている可能性があります。婦人科で相談すると改善することがあります。膣が気持ちよくないのページで扱っています。
確かめる場が必要な場合
相手がいる場面では、時間も遠慮も条件を狂わせます。痛みが出ていないか、力が抜けているかを確認しながら進める形をお探しであれば、費用のかからない体験をご用意しています。挿入を含まない内容も選べ、途中でやめても費用は0円です。膣イキ無料体験と内容を選ぶをご覧ください。
よくある質問
産後の変化はいつ戻りますか。
授乳中はエストロゲンが低い状態が続くため、卒乳・断乳の後に月経が戻ってくるとゆるやかに変わることが多いです。ただし個人差があり、痛みが続く場合は時期を待たずに受診してください。
産後に濡れなくなったのは異常ですか。
授乳中はホルモンの関係で潤いが出にくくなります。異常ではありませんが、痛みをともなう場合は潤滑剤を使い、それでも改善しなければ婦人科でご相談ください。
1か月健診で問題なしと言われました。
その後に出てくる症状もあります。縫合部のひきつれ、尿もれ、性交時の痛みは相談してよい内容です。