奥の感覚は「位置が分からない」のが普通です
膣の奥は、入口付近と比べて、触れられた位置を細かく区別する感覚が乏しい部位です。その代わり、圧されている・押し上げられている・引かれているといった深い感覚として届きます。内臓の感覚に近い届き方だと考えると分かりやすいと思います。
そのため、「どこを触られているか分からないけれど何か感じる」という状態になりやすく、それを言葉にしづらいのが特徴です。はっきり分からないことは、感じていないことと同じではありません。
痛みとの境目が分かりにくい
ここがこの部位でいちばん重要な注意点です。奥の感覚は、強い刺激が加わったときに「重い」「響く」といった感じ方になり、快と不快の境目が曖昧になります。そのため、実際には痛みが出ているのに、それを「奥に届いている感覚」だと解釈してしまうことがあります。
目安として、翌日に鈍い痛みが残る、下腹部が重い、出血がある場合は、進めすぎです。その時点でやめてください。奥に当たる痛みが毎回続く場合は、子宮内膜症や骨盤内の炎症など、原因のはっきりした状態が背景にあることがあります。婦人科で確認してください。
角度と深さで大きく変わります
子宮の傾き方には個人差があり、同じ姿勢でも当たる位置が人によって違います。奥が痛い場合、強さではなく角度と深さの問題であることが多く、姿勢を変えるだけで解消することがあります。
また、月経周期によって子宮の位置や充血の程度が変わるため、同じことをしても日によって当たり方が違います。ある日痛かったから常に痛い、とは限りません。
膣イキとの関係
膣イキという語は挿入中に達することを広く指すため、奥イキはその内側にある、より限定的な言い方だと考えるのが実際に近いと思います。ただしどちらも医学用語ではなく、境目は話し手によって違います。用語の分類を気にするより、痛みが出ていないかを基準にしてください。
よくある質問
奥が痛いのは慣れていないからですか。
慣れの問題として片づけないでください。角度や深さの問題であることが多く、姿勢で解消することがあります。毎回続く場合は婦人科で確認してください。
奥の感覚がぼんやりしているのは異常ですか。
異常ではありません。奥は位置を細かく区別する感覚が乏しい部位なので、はっきりしないのが普通です。
ポルチオと奥イキは同じですか。
近い意味で使われます。ポルチオはもともと子宮の入口を指す語です。